皆さんの投稿コーナー

老いの品格と輝き
法人会員 APS 面高昌男

「人は誰しも老いを避けることはできない。しかし、むさ苦しく老いてはならない。老いに対するさわやかな逆らい、反発が若さと新鮮さを感じさせてくれる。そして老いが成熟し輝き品格を高めていく。

1、健康に留意。歩くこと、そしてものに対し好奇心を持って見ること。
2、脳を鍛える。本を読む、活字を読み込むこと。
3、感動する。宇宙の力により生かされていることへの感謝。
4、おごるべからず。威張らぬこと。
5、おしゃれの感覚を持つ。他人から見られていることの意識。外を飾る気くばりが若さと新鮮さを作り出す」

            詩人であり評論家の松永伍一さん(故人)が、雑誌か何かに寄稿されていた上記の文章を偶然目にしたのは、還暦を迎え自分の年齢に驚きと戸惑いを感じていた頃でした。それは長きに渡り海外の撮影現場で常に若い人たちと寝食を共にしながら仕事をしてきた自分が、還暦という現実を迎えるまで"おやじ"を通り越し"おじん"に近づいていたことを全く意識していなかったからです。

            上記の文で目を引かれたのは「老いが成熟し輝き品格を高めていく」でした。それは若かりし頃、欧米で幾度となく品格あるダンディな老紳士を目にする度に、「自分もあのように老いたいものだ」と羨望の眼差しで見ていたことを思い出したからです。しかし、品格というものは歳月をかけ育んできた知性、理性、感性がその人の内側から出て輝くものだと思うので、とても自分には望めないと思いつつもせめて海外で暮らす以上、日本人として顰蹙をかわない程度の常識をわきまえるよう心がけているつもりです。

            それは、上記の5番目にある「他人から見られていることの意識」これは海外に暮らす者にとっては特に大切なことではないかと常々思っているからです。 何故ならば、私たちの祖国日本であれば、「何処の誰さんは・・・」と個人が対象となりますが、タイに限らず異国では一纏めにして「日本人は」として見られるとになるからです。

            過日もホワイケーオ通りのセントラルデパートでたむろし雑談をしている4、5人の日本人男性を目にしましたが、その内ベンチに腰掛けている2人は片足をベンチに上げていました。公衆の面前です。しかも若者ではなく初老といえる人たちでしたので、その姿は見苦しく品性に欠けるものでした。そして現地の人たちや欧米のロングステイヤーは彼らの姿を見てどう感じているのだろうか、ということが気になりました。救いはCLLのメンバーではなく見かけない人たちだったことです。


        自分もバンコクからチェンマイに移住して来た頃は、観光地というその開放感もあり服装への気配りが欠け、時には短パン、サンダル姿でチェンマイの街を徘徊していました。正直、暑い国なので一旦短パン、サンダルになるとこれほど楽なものはなく、長ズボンや靴下を履きたくなくなるのです。そうなると動作、言葉使いまでが粗雑になっていくことに気づき、これはまずいと反省し改めるようにしました。また、この歳になるとそういうことを注意、指摘してくれる人が居ないことにも気づいたのです。

     上記の初老の人たちも長ズボンと靴ならばあのような見苦しい姿を人目にさらすさらすことはなかっただろう、出来なかっただろうと思うのです。 誤解を招かないように書き加えておきますが、何も短パン、サンダルがいけないとかダメだと言っている訳ではありません。ただ時と場所を考えるぐらいの配慮があっても良いのではないかと思うのです。スーパーマーケット、デパートなどは現地の人をはじめ欧米人の多くが短パン、サンダル姿なので差し支えないと思うのですが、それなりの構えのホテルなどは控えるべきではないかと思います。日本はもとよりバンコクでも普通はやらないことをチェンマイだから良いという理由はないと思うのです。また短パン、サンダルにも身だしなみ、お洒落があるのではないかと思います。まるで直前まで家でゴロゴロしていた姿を思わせるよれよれの短パン、Tシャツ姿は正直見苦しく貧乏たらしいものです。同じ短パン、シャツ姿でも内と外の区別はつけるべきではないでしょうか。

        松永伍一さん曰く「外を飾る気くばりが若さと新鮮さを作り出す」ということですから、少し粋におしゃれをして若返り、「おらが街チェンマイに暮らす日本人のロングステイヤーは素敵だ!」と言われるようになれば、お店の売り場などで接する若い娘たちの眼差しも変わり、爽やかな微笑みにも出会い幸せな気分になり、チェンマイでの生活を今以上に満喫できるのではないかと思うのですが、如何でしょうか。

皆様の投稿をお待ちしています。好きな店、場所、ペット、趣味、旅行記その他何でも結構です。



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