CLLの歴史

2002年12月、21名で発足

日本社会の高齢化と円高が進むと、海外でのロングステイに対する興味が高まってきました。その波はチェンマイにも押し寄せ、チェンマイでもロングステイを始める方が増えていきました。

その一方で、チェンマイの正しい情報を日本語で発信する機関も少なかったため、2002年9月17日に河合聡一郎氏が仲間に声掛けをし、発起人会を開きました。

その後も声掛けと打合せを繰り返し、その年の12月には21名でチェンマイ・ロングステイ・ライフの会(CLLクラブ)として発足しました。

2003年8月、事務所のオープン、会報の発行開始

発足間もない頃はいろいろあったようですが、仲間で協力し合いながら、2003年8月には活動のベースが出来上がってきました。念願の事務所がオープンし、会報も第1号が発行されました。会員数も66名まで拡大しました。

会報はその後も毎月発行を続け、既に200号を超えています。(会報ページへのリンク)

ゴルフ、食事会等をはじめ、同好会活動は発足直後から活発でした。

マスコミからの取材

また、マスコミからも注目を集め、テレビ東京のガイアの夜明けの取材を受け、「定年退職後の人生」というテーマで放送されました。

その後も何度かマスコミの取材を受けました。講談社の「地球の歩き方」や日本テレビの「ザ・ワイド」、TBSの「ブロードキャスター」、BS日本テレビの「ロングステイヤー」、TBS「世界ふしぎ発見」等多くのマスコミから取材を受け、紹介されました。

生活ガイド(2004年)の発行とホームページの開設(2005年)

2004年11月、後に続く日本人のために「チェンマイ生活ガイド」初版(白黒)を編集・発行しました。実際にチェンマイで生活する上でのノウハウを詰め込んだ精華です。現在まで内容の更新を繰り返し、12版(カラー)を刊行しています。多くの会員が制作に参加してきました。

2005年5月には、ホームページを開設しました。チェンマイで生活する会員への情報提供のみならず、日本や外国に暮らす日本人に向けた情報発信を続けてきました。

更に2012年9月には、ビザのガイドブック「ビザの取得と諸手続き」の初版を発行しました。内容を更新し続け、現在では第5版に至っています。ロングステイの実務上のハードルであるビザについて、わかりやすく説明したガイドブックです。

広がる活動

CLLクラブの活動の中心は、同好会と月例会です。コロナによる一時的な中断を除けば連綿と続いてきました。

ゴルフ同好会と食事会は会の発足と同時に始まり、その後も囲碁将棋同好会、タイ語勉強会、温泉同好会、コーラス同好会、カラオケ同好会などに拡大していきました。(各部の活動へのリンク)

月例会の中でも特に人気があるのが忘年会です。こればかりはチェンマイに来ても変わりません。

10周年記念式典

2012年12月15日、忘年会を兼ねてチェンマイ市内のロータスホテルにてCLL発足10 周年記念式典が開催されました。チェンマイ県知事・商工会議所会頭・在チェンマイ日本国総領事もお招きしました。

当日は、「CLL10 年の歩み」記念誌および「ビザの取得と諸手続き」ハンドブック等、いずれもCLL会員による編集委員会の方が作成したものを参加会員全員に手渡されました。

事務所の移転

事務所はCLLクラブの活動を支える重要な拠点です。

単にCLLクラブの事務作業の場としてだけではなく、同好会活動の場であったり、チェンマイ・ロングステイを検討する日本人を支援する相談コーナーの場であったりします。

しかしながら、手狭であったり、家主から賃料の大幅な引き上げを要求されたり、様々な理由で事務所の移転を余儀なくされてきました。

現在はヒルサイド4に事務所を設置しています。コロナによる会員減少で財政的に厳しくなっていますが、値下げ交渉や会員数の拡大などに取り組むことでその困難を乗り越えようと頑張っています。

2003年8月、チェンマイプラザホテル東隣のタイ日センター内に初めて事務所と図書室をオープン。

2006年6月、手狭を理由にオーキッドホテルの西隣に移転。

2007年6月、契約完了を以てナコンピンコンドミアムの1階に移転。

2014年10月、手狭を理由にシータナーコンド1階に移転、同好会活動のための部屋を確保。

2015年12月、契約完了を以て現在のヒルサイドコンドミニアム4に移転、引き続き同好会活動のための部屋を確保。

戦没者慰霊祭

日本では戦争は過去のものとなってしまいましたが、ここチェンマイでは戦争と出会うことになります。

インパール作戦で敗走した日本兵は、ミャンマー(ビルマ)からタイのメーホンソンに逃げ込んだ後、さらにチェンマイまで歩くことになりました。その間に飢えと病気で約1.8万人の日本兵が命を落としました。道沿いに白骨が並び、地元の人は「白骨街道」と呼びました。

日本人の白骨が大量に見つかった井戸の上に慰霊碑が立てられました。

毎年8月15日には戦没者慰霊祭が行われますが、CLLクラブからも有志が参加しています。

地域社会への貢献

私たちはチェンマイに住まわせて頂いており、恩返しという意味でも地域社会との交流を重要と考え、チェンマイの各大学や高中小学校、児童との交流会に積極的に参加しています。

特にチェンマイ大学のチェンマイ大学 ランナージープン祭、ラジャパット大学 日本祭では毎年会員が茶道、書道、囲碁、お手玉作り、折り紙、浴衣の着付けなどの指導を行ったり、パヤップ大学のワンデーツアーへの参加、ユッパラート高校にて日本語コンテスト審査員として、早稲田日本語学校にて折り紙の交流などに参加しています。

また、チェンマイ商工会議所との交流会、ソンクラーンやロイクラトーンパレードにも参加しました。

2020年には、生活物資救援活動に参加しました。健康診断を受けに来たタイ人に生活支援物資を渡すという活動です。

新型コロナ発生の影響

新型コロナ感染の発生により、2020年から月例会や同好会の活動中止、事務所の閉鎖など余儀なくされました。日本へ帰国した会員はタイの入国規制が厳しいため、チェンマイ在住会員は半減してしまいました。ビデオ会議を利用することで、世話人会議や会報編集会議を継続し、何とか乗り越えることができました。

併せてチェンマイに於けるソンクラーンやロイクラトンなどの行事や学校行事も途絶えていますが、早急に終息して参加を再開出来ること期待しています。